自動化をAIとGitで見直す
この章でできるようになること
作った自動化をAIにレビューさせ、Git差分で確認し、必要な変更だけcommitできるようになります。
まず知っておくこと
第4部では、シェルスクリプト、Go、実行権限、PATH、定期実行の入口を扱いました。
ここでは、新しい大きな道具を増やすのではなく、次を確認します。
- 何を作ったか
- どこに置いたか
- どう実行するか
- 何が出力されるか
- 何をcommitするか
- 何をcommitしないか

commitしないものを整理する
練習用リポジトリに移動します。
cd ~/vibe-practice/local-automation
bin/ とログファイルをcommitしない方針にする場合、.gitignore を作ります。
前章で作っている場合は、中身を確認するだけで構いません。
cat .gitignore
次のような内容があれば、この章で作り直す必要はありません。
bin/
logs/*.log
まだ .gitignore がない場合だけ作ります。
cat > .gitignore <<'EOF'
bin/
logs/*.log
EOF
すでに別の内容が入っている .gitignore を見つけた場合は、上書きせずに止まります。
その場合は、AIに「今の .gitignore に bin/ と logs/*.log を追記してよいか」を相談します。
状態を確認します。
git status
git diff
.gitignore はcommitして構いません。
実行ファイルやログは、必要に応じて再生成できるものとして扱います。
AIにレビューさせる
AIに、作ったファイルのレビューを頼みます。
~/vibe-practice/local-automation の内容をレビューしてください。
確認したい観点:
- daily-note.sh は何をしているか
- check-note.sh は失敗を検知できているか
- Goの vibe-note は何をしているか
- bin/ と logs/*.log を .gitignore に入れる方針は妥当か
- 定期実行する前に確認すべきことは何か
まだファイルは変更しないでください。
AIが改善案を出したら、すぐに全部直す必要はありません。 小さく1つずつ選びます。
小さな改善を頼む
たとえば、ログディレクトリの説明コメントだけを足すなら、依頼を小さくします。
scripts/daily-note.sh に、logs ディレクトリを作る理由がわかる短いコメントを1行だけ追加してください。
条件:
- scripts/daily-note.sh 以外は変更しない
- 処理内容は変えない
- 変更前に、変更予定ファイルと理由を説明する
- 変更後に git diff で確認できる形にする
変更後は確認します。
git status
git diff
commitする
意図した変更だけならcommitします。
git add .gitignore scripts/daily-note.sh
git status
git diff --staged
.gitignore がすでにcommit済みで変更がない場合、staged diffには出てきません。
その場合は、scripts/daily-note.sh だけが次のcommitに入る状態で問題ありません。
問題なければcommitします。
git commit -m "Review local automation files"
履歴を確認します。
git log --oneline
git status
何が起きたのか
第4部では、ローカルだけで動く小さな自動化を作りました。
ここまでの流れは次です。
手動で動かす
↓
実行権限とPATHを理解する
↓
GoでCLIを作る
↓
入出力と終了ステータスを見る
↓
定期実行の考え方を知る
↓
AIとGitで確認する
第0部でAIエージェントを導入したこと、第1部でCLIを理解したこと、第3部でGit差分を見ることが、ここでつながっています。
運用者の視点
自動化を作るときは、完成よりも運用を見ます。
- どこで動くか
- いつ動くか
- 何を出力するか
- 失敗したらわかるか
- 止められるか
- 秘密情報を扱っていないか
- 変更履歴が残っているか
小さな自動化でも、この視点を持つと安全です。
AIに聞いてみよう
第4部の練習で作ったローカル自動化を、運用者の視点でレビューしてください。
確認したい観点:
- 手動実行できるか
- ログが残るか
- 失敗に気づけるか
- 定期実行にする前に止め方を確認しているか
- commitしてよいファイルだけが含まれているか
まだ git add、git commit、定期実行の登録はしないでください。
commitポイント
第4部の最後に、練習用リポジトリをcleanにします。
git status
未commitの変更が残っている場合は、commitするか、不要なら戻します。
次へ
次は、ブラウザで小さく作る部に進みます。