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小さなskillを設計する

この章では、小さなskillを設計する考え方を扱います。

skillは、便利そうな知識を何でも詰め込む場所ではありません。 1つのskillには、1つの仕事を持たせます。

この章でできるようになること

  • skillに入れる項目を説明できる
  • 小さなskillの設計メモを書ける
  • 広すぎるskillを、小さな単位へ分けられる

まず設計メモを書く

いきなりskillファイルを書き始めると、範囲が広がりすぎます。 まずは、次の項目をメモします。

  • 名前
  • 使う場面
  • 入力
  • 手順
  • 出力
  • 確認方法
  • 使わない場面

このメモがあると、skillに何を書くべきかが見えやすくなります。

小さなskillの設計シート

名前は作業内容で決める

skillの名前は、何をするためのものかがわかる名前にします。

たとえば、次のような名前です。

  • 教材画像を追加する
  • 初学者向けに章本文をレビューする
  • 公開前チェックを行う
  • PRコメントに対応する

反対に、次のような名前は広すぎます。

  • ドキュメント作業
  • レビュー全般
  • AI開発
  • 便利ツール

名前が広いと、入れる内容も広がります。 「このskillは、いつ呼べばよいのか」がすぐわかる名前にします。

使う場面を先に決める

skillには、使う場面を明確に書きます。

例です。

使う場面:
教材本文に新しい説明画像を追加するとき。

使う場面が曖昧だと、AIが関係ない作業でもskillを使ってしまいます。

使わない場面も書いておくと、さらに安全です。

使わない場面:
既存のSVGやロゴを微修正するだけのとき。

これは、skillを増やしすぎないためにも役立ちます。

入力と出力を決める

skillは、AIに何を渡すと、何を返すのかを決めておくと使いやすくなります。

例です。

入力:
- 対象の章ファイル
- 画像で説明したい概念
- 入れたい日本語テキスト

出力:
- 画像ファイル
- Markdownへの画像参照
- 確認結果

入力が曖昧だと、AIが勝手に前提を補いやすくなります。 出力が曖昧だと、欲しい形で結果が返ってきません。

手順は短く分ける

skillの手順は、長い文章よりも、短い手順に分けます。

例です。

手順:
1. 本文を読み、画像で補う箇所を決める
2. 画像内に入れる日本語テキストを決める
3. imagegenで画像を生成する
4. 生成画像をdocs/images/配下に保存する
5. Markdownから相対パスで参照する
6. 画像内の文字とビルドを確認する

手順に番号があると、AIも人間も進捗を確認しやすくなります。

ただし、何十項目もあるskillは読みづらくなります。 手順が長くなったら、別のskillに分けられないかを考えます。

確認方法を入れる

skillには、作業後に何を確認するかも書きます。

例です。

確認方法:
- 画像内の日本語が読めるか
- Markdownの画像パスが正しいか
- Docusaurusビルドが通るか
- git diffが意図した範囲に収まっているか

AIに作業を頼むときは、作る手順だけでなく、確認する手順も同じくらい重要です。

やってみる

自分がskill化したい作業を1つ選び、次の形で設計メモを書きます。

skill名:

使う場面:

使わない場面:

入力:

手順:
1.
2.
3.

出力:

確認方法:

最初は短くて構いません。 実際に使ったあとで、足りない項目を増やします。

AIに聞いてみよう

AIに、skill設計の質問役を頼みます。

小さなskillを設計したいです。

次の条件で、質問役になってください。

- 1問ずつ質問してください
- 質問は最大7問
- 目的、使う場面、使わない場面、入力、手順、出力、確認方法を順番に聞いてください
- 私が答えるまで、次の質問に進まないでください
- すべての回答が終わったら、skill設計メモとしてMarkdownでまとめてください
- まだskillファイルの作成、ファイル編集、commit、pushはしないでください

AIにいきなりskillを書かせるのではなく、先に質問してもらいます。 回答をまとめた設計メモを見てから、実際にskill化するかを判断します。

何が起きたのか

この章では、小さなskillを作るための設計メモを扱いました。

skillには、名前、使う場面、入力、手順、出力、確認方法を書きます。 特に大切なのは、使う場面と使わない場面を分けることです。

次章では、便利だからといってskillを書きすぎると何が起きるかを確認します。

次へ

次は、skillを書きすぎない考え方を確認します。