第3部の確認
この章では、第3部で扱った内容を一連の流れとして確認します。
AIに質問役を頼み、要件メモを作り、別セッションでも読み直して作業を再開できるかを確かめます。
この章でできるようになること
- AIに質問役を頼んで要件を引き出せる
- 要件メモを読み直す正本として扱える
- resumeやcompact後に読ませ直すものを説明できる
- 補助コンテキストを作業対象と分けて扱える
第3部の流れ
第3部では、長い会話をAIの記憶任せにしない方法を扱いました。
流れは次のとおりです。
- コンテキストウィンドウを理解する
- AIに質問役を頼む
- 要件メモを正本にする
- resumeやcompactのあとに読み直す
- 補助コンテキストを使う

確認すること
第3部の確認では、次の4つを見ます。
| 観点 | 確認すること |
|---|---|
| 質問 | AIが一問一答で要件を引き出せるか |
| メモ | 決定、未決定、やらないことが分かれているか |
| 再開 | 別セッションでも読ませ直せるか |
| 補助 | 作業対象と参照情報を区別できるか |
全部を本番プロジェクトで試す必要はありません。 まずは練習用テーマで、流れだけ体験します。
やってみる
次のテーマで、一連の流れを試します。
テーマ:
読んだ本を記録する小さなWebアプリを作りたい
まず、AIに質問役を頼みます。
読書記録アプリの要件を整理したいです。
次の条件で、私に質問してください。
- 質問は5問
- 一問一答形式にする
- 1問ずつ質問し、私の回答を待つ
- 各質問では、A/B/Cの選択肢も毎回表示する
- A/B/Cだけで答えにくい場合は、短く自由記述してよいことも書く
- 5問が終わったら、要件メモのたたき台をMarkdownで出す
- まだファイル編集、削除、commit、pushはしない
要件メモのたたき台が出たら、次を確認します。
- 目的が書かれているか
- 決まったことがあるか
- 未決定のことがあるか
- 今回やらないことがあるか
- 確認方法があるか
別セッションで再開する想定
次に、別セッションで再開するつもりで、AIに読み直しを依頼します。
作業を再開する想定で確認します。
この要件メモを読んだ前提で、次を要約してください。
- 今回の目的
- 決まったこと
- 未決定のこと
- 今回やらないこと
- 作業前に確認すること
まだファイル編集、削除、commit、pushはしないでください。
この要約ができれば、要件メモは再開時の正本として使いやすくなっています。
補助コンテキストを足す
最後に、補助コンテキストを足すなら何があり得るかを考えます。
この読書記録アプリを作るときに、補助コンテキストとして読ませると役立ちそうな情報を3つ挙げてください。
出力では、次を分けてください。
- 補助コンテキスト
- 何のために読むか
- 編集してよいか
まだファイル編集、削除、commit、pushはしないでください。
ここでも、補助コンテキストは基本的に読み取り専用です。
AIに聞いてみよう
第3部の理解を、AIにクイズ形式で確認してもらいます。
コンテキストウィンドウ、要件メモ、resume、compact、補助コンテキストについて理解を確認したいです。
次の条件でクイズを出してください。
- 問題は5問
- 一問一答形式にする
- 1問ずつ出して、私の回答を待つ
- 各問題では、A/B/Cの選択肢も毎回表示する
- 私が回答するまで、その問題の答えと解説を表示しない
- 私が回答したあとで、その問題を採点し、理由を解説する
- 解説が終わったら、次の問題を1問だけ出す
- コマンドは実行しない
クイズでは、知識の暗記よりも、どの情報をどこに置くかを判断できるかを確認します。
何が起きたのか
第3部では、AIとの長い会話を、あとから読み直せる形に変える方法を扱いました。
会話は考える場所です。 要件メモは読み直す正本です。 AGENTS.mdはAIに毎回守らせる作業方針です。 補助コンテキストは、必要なときだけ読む参照情報です。
これらを分けると、AIに任せる作業が長くなっても、再開しやすくなります。
次の第4部では、よく使う依頼をプロンプトテンプレートとして整えます。
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次は、プロンプトを作業テンプレートにします。