発展編 第3部:コンテキストウィンドウと作業メモを理解する
第3部では、長い会話や複雑な要件を、AIの記憶任せにせず、あとから読み直せる作業メモとして扱います。
また、AIに見せるコンテキストを作業対象のリポジトリだけに閉じず、必要に応じて補助コンテキストまで広げる考え方を学びます。
この部のゴール
AIに質問役を頼み、回答を要件メモに整理し、resumeやcompactのあとでもファイルを読ませて作業を再開できるようになることがゴールです。
この部で学ぶこと
- コンテキストウィンドウとは何か
- 長い会話で、細かい条件が薄れたり要約されたりする理由
- セッションの新規開始、resume、compactの違い
- セッションを再開したとき、AIが何を覚えていて何を読み直すべきか
- 指示ファイルの読み込み直しが必要な場面と、その確認方法
- AIに質問してもらい、人間が回答する壁打ちの進め方
- AIとのやり取りを要件メモに起こす方法
- 目的、決まったこと、未決定のこと、やらないことを分ける方法
- 要件メモにも秘密情報を書かない判断
- 作業対象の外にある補助コンテキストを、AIに読ませる方法
- 要件メモ、設計メモ、公式ドキュメント、公式サンプル、OSSリポジトリなどの使い分け
- 作業対象と補助コンテキストを混同させないための指示
- 補助コンテキストは読み取り中心に扱い、勝手に編集させない方針
予定する章立て
1. コンテキストウィンドウを理解する
AIが一度に扱える文脈には上限があることを確認します。
2. AIに質問役を頼む
人間が最初から要件を全部書くのではなく、AIに質問してもらい、回答しながら要件を固めます。
3. 要件メモを正本にする
会話で決まったことをMarkdownに整理し、あとから読み直せる作業メモにします。
4. resumeとcompactのあとに読み直す
セッション再開後やcompact後に、AIへどのファイルを読ませ直すべきかを整理します。
5. 補助コンテキストを使う
公式ドキュメント、設計メモ、OSSリポジトリなどを、作業対象とは別の参照情報として扱います。
6. 第3部の確認
AIに質問役を頼み、要件メモを作り、別セッションでそのメモを読ませて説明させます。
到達目標
- AIに質問役を頼み、要件を引き出してもらえる
- 壁打ちの結果をMarkdownの要件メモに整理できる
- 作業対象と補助コンテキストを区別してAIに渡せる
- resumeやcompactのあとに、AIへ読ませ直すべきファイルを判断できる
- 会話ログではなく、ファイルを作業の正本として扱える
次へ
次は、よく使う依頼をプロンプトテンプレートとして再利用します。