修正観点を洗い出すテンプレート
この章では、AIに修正観点を漏れなく洗い出してもらうテンプレートを作ります。
AIに「この章を見て」とだけ頼むと、目についたところだけが返ってくることがあります。 発展編では、見てほしい観点を先に並べ、AIにその観点で点検させます。
この章でできるようになること
- 修正観点を固定してAIに点検を頼める
- 初学者視点、説明の厚み、画像、問題、リファレンス導線を分けて確認できる
- 修正前に、修正候補だけを出させる依頼ができる
観点を先に渡す
AIにドキュメントを見てもらうときは、何を見てほしいのかを先に渡します。
特に、この教材では次の観点が重要です。
- 初学者が迷う箇所
- 説明が薄い箇所
- メタすぎる箇所
- リファレンスに逃がすべき箇所
- 画像があると理解しやすい箇所
- AIへの頼み方や練習問題が必要な箇所

基本テンプレート
次のテンプレートを使うと、AIに修正観点を洗い出してもらえます。
次のドキュメントを、初学者が迷わず進められるかという観点で点検してください。
対象:
(ファイル名や章名を書く)
特に、次の観点を漏れなく見てください。
- 初学者が迷う箇所
- 説明が薄い箇所
- メタすぎる箇所
- リファレンスに逃がすべき箇所
- 画像があると理解しやすい箇所
- AIへの頼み方や練習問題が必要な箇所
出力形式:
- 重要度が高い順に並べる
- 各項目に、該当箇所、理由、修正案を書く
- 画像が必要な場合は、画像で説明する内容も書く
- 練習問題が必要な場合は、問題形式も書く
制約:
- まだファイル編集はしない
- commitやpushもしない
この依頼では、AIに修正を始めさせません。 まず、修正候補を出させます。
画像の要否も聞く
画像については、単に「画像いる?」ではなく、何を図にするかまで聞きます。
画像が必要な箇所については、次も書いてください。
- 画像で説明する概念
- 画像内に入れる主要なテキスト
- 画像を入れる位置
- 既存画像を再利用できるか
こうしておくと、雰囲気だけの画像ではなく、本文理解を助ける画像にしやすくなります。
問題の要否も聞く
練習問題についても、形式まで指定します。
練習問題が必要な箇所については、次の形式を優先してください。
- 問題は5問程度
- 一問一答形式
- 1問ずつ出して回答を待つ
- 各問題ではA/B/Cの選択肢を毎回表示する
- 回答後に採点と解説をする
この形式にしておくと、学習者が答えやすくなります。
修正前に止める
修正観点の洗い出しでは、AIにいきなり編集させません。
最初は、次のように止めます。
まず修正候補だけを出してください。
私が了承するまで、ファイル編集はしないでください。
修正候補を見て、人間が採用するものを選びます。 そのあとで、編集を依頼します。
やってみる
自分が書いた短い文章を1つ選び、AIに修正観点を洗い出してもらいます。
対象がない場合は、次の文章を使います。
AIに作業を頼むときは、ちゃんと説明しましょう。
作業が終わったら確認しましょう。
この文章に対して、基本テンプレートを使って点検を頼みます。 返ってきた指摘のうち、どれが本当に必要かを人間が判断します。
AIに聞いてみよう
AIに、テンプレートそのものを改善してもらうこともできます。
修正観点を洗い出すためのプロンプトテンプレートを改善したいです。
次の観点でレビューしてください。
- 初学者視点が入っているか
- 説明の薄さを見つけられるか
- メタすぎる説明を見つけられるか
- リファレンスへ分ける判断ができるか
- 画像と練習問題の必要性を確認できるか
- まだ編集しない制約が入っているか
出力形式:
- 改善点を3つ以内
- 改善後のテンプレート
まだファイル編集、削除、commit、pushはしないでください。
テンプレートも、実際に使いながら育てます。
何が起きたのか
この章では、AIに修正観点を洗い出してもらうテンプレートを作りました。
重要なのは、AIに「見て」と頼むのではなく、見てほしい観点を渡すことです。 観点があると、AIの指摘がばらつきにくくなります。
次章では、レビュー依頼テンプレートを作ります。
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次は、レビュー依頼テンプレートを作ります。