サブエージェントの役割を理解する
この章では、サブエージェントを、作業を並列化するための相手として理解します。
サブエージェントを増やせば、自動的に安全になるわけではありません。 役割、書き込み範囲、統合判断を人間が設計する必要があります。
この章でできるようになること
- サブエージェントの役割を説明できる
- 並列化してよい作業と危ない作業を分けられる
- 人間が統合判断を持つ理由を説明できる
サブエージェントとは
サブエージェントは、メインのAIとは別に、特定の作業を任せるAIです。
たとえば、次のように使います。
- 探索役に、関連ファイルを調べてもらう
- 実装役に、範囲を限定して変更してもらう
- レビュー役に、差分を別観点で見てもらう

役割を分ける理由
サブエージェントを使うと、複数の作業を同時に進められることがあります。 しかし、同じファイルを複数のAIが編集すると、変更が衝突したり、意図が混ざったりします。
そのため、最初に役割を分けます。
| 役割 | 向いていること |
|---|---|
| 探索 | 読み取り中心の調査、関連ファイル探し |
| 実装 | 書き込み範囲を限定した変更 |
| レビュー | 変更後の確認、別観点の指摘 |
役割を分けると、AIに任せる内容を小さくできます。
並列化してよい作業
並列化しやすいのは、互いにぶつからない作業です。
たとえば、次のような作業です。
- 別々の章の読み取りレビュー
- 画像候補の洗い出し
- 既存コードの関連箇所調査
- 実装後の別観点レビュー
読み取り中心の作業は、比較的並列化しやすいです。
並列化しないほうがよい作業
次のような作業は、慎重に扱います。
- 同じファイルを複数のAIに編集させる
- 設計方針がまだ決まっていない実装を同時に進める
- migrationや削除のように戻しにくい変更を任せる
- 公開、push、commitを複数のAIに任せる
判断が固まっていない作業を並列化すると、早く進むより先に混乱が増えます。
人間が統合する
サブエージェントの結果は、最後に人間が統合します。
サブエージェント:
調査、実装、レビューの材料を出す
人間:
採用するもの、見送るもの、次に頼むことを決める
サブエージェントを使っても、目的、判断、責任は人間に残ります。
やってみる
自分の作業を、サブエージェントに任せられる単位に分けます。
作業全体:
探索役に任せること:
実装役に任せること:
レビュー役に任せること:
人間が最後に決めること:
分けにくい場合は、まだサブエージェントに向いていない作業かもしれません。
AIに聞いてみよう
AIに、サブエージェントへ渡す作業の切り分けを練習してもらいます。
サブエージェントに任せる作業の切り分けを、5問の一問一答で練習したいです。
- 1問ずつ作業例を出す
- その直下に A: 探索向き、B: 実装向き、C: レビュー向き、D: 並列化しない の選択肢を毎回表示する
- 私が回答するまで、答え、採点、解説を表示しない
- 私が回答したあと、その問題だけを採点し、理由を説明する
- 解説後に、次の問題を1問だけ出す
- ファイル編集、削除、commit、pushはしない
何が起きたのか
この章では、サブエージェントを役割分担の相手として扱いました。
探索、実装、レビューの役割を分け、人間が統合判断を持ちます。 次章では、読み取り中心の探索をサブエージェントに任せる方法を扱います。
次へ
次は、探索を任せます。