AIが変えた内容をレビューする
この章でできるようになること
AIが変更したファイルを、git status と git diff で確認してからcommitする流れを説明できるようになります。
第2部で学んだ「まず説明、次に計画、最後に小さく変更」を、Gitの確認と組み合わせます。
まず知っておくこと
AIに変更を頼んだ後は、必ず自分で確認します。
確認の基本は次です。
git status
git diff
変更ファイルと変更内容を確認して、理解できる単位でcommitします。

AIに小さな変更を頼む
練習用リポジトリで、AIに小さな変更を頼む例です。
~/vibe-practice/git-local の memo.txt に、
Gitで学んだことを1行だけ追記してください。
条件:
- memo.txt 以外は変更しない
- .env は読まない、変更しない
- 変更後に、何を変えたか説明してください
AIが編集できる環境でなければ、自分で追記して構いません。
printf "Review AI changes before commit\n" >> memo.txt
変更を確認する
状態を見ます。
git status
差分を見ます。
git diff
意図した1行だけが増えているか確認します。
もし、意図しないファイルが変わっていたら、commitする前に止まります。
変更を戻す
練習用リポジトリで、まだcommitしていない変更を戻すには git restore を使えます。
git restore memo.txt
ただし、これは未commitの変更を捨てます。 必要な内容があるなら、先にメモしてから実行します。
この章では、変更を残してcommitしても構いません。
commitする
意図した変更なら、commitします。
git add memo.txt
git status
git diff --staged
git status で、memo.txt だけがcommit候補になっているか確認します。
git diff --staged で、次のcommitに入る内容が意図した1行だけか確認します。
問題なければcommitします。
git commit -m "Add review reminder"
履歴を確認します。
git log --oneline
何が起きたのか
AIが変更しても、commitするのは人間の判断です。
第0部では、AIエージェントを使い始める準備をしました。 第1部では、コマンドや作業場所を読みました。 第2部では、AIへの頼み方を段階化しました。 第3部では、その結果として変わったファイルをGitで確認して記録します。
この流れが、この教材でのVibe Codingの基本です。
運用者の視点
commit前レビューでは、次を見ます。
- 変更ファイルは意図通りか
- 差分を自分で説明できるか
- 秘密情報が入っていないか
- 1つのcommitに複数の目的が混ざっていないか
- 実行確認が必要な変更か
AIが書いたから安全、ではありません。 自分が確認したから記録できる、という順序です。
AIに聞いてみよう
git status と git diff の結果を見て、
AIが変更した内容をレビューしてください。
確認したい観点:
- 意図したファイルだけが変わっているか
- 秘密情報が含まれていないか
- commitを分けるべき変更が混ざっていないか
- commitメッセージは何がよいか
まだ git add、git commit、git push は実行しないでください。
commitポイント
第3部の最後に、練習用リポジトリの履歴を確認します。
git log --oneline
git status
git status がcleanであれば、練習用リポジトリの作業は一区切りです。
次へ
次は、ローカルだけで小さく自動化する部に進みます。